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一緒に暮らすだけが結婚ではない!多様化する価値観で変わる家族のカタチ

多様性が認められ、ニューノーマルな生き方が広がりつつある現代。そんななか、家族のあり方も新時代に突入しています。今回は、新しい家族のあり方に焦点を当て、どのような結婚スタイルがあるのかをご紹介します。

新時代の
家族のあり方

私たちのなかには、「結婚したら一緒に暮らす」という価値観が根づいています。

 

もちろんこのような考えは大変素晴らしく尊いことですが、最近では個人の時間をより大切にしたいと考える方が増えています。
このような考え方の人達に、以下のような結婚スタイルが選ばれています。

 

 

週末婚

カレンダー
週末婚は、平日はそれぞれが別々の場所で生活し週末だけ一緒に暮らすというスタイルで、例えば単身赴任で週末だけ会っている場合などが挙げられます。

 

もともとは、シニア同士のカップルやそれぞれに子どもがいるカップルがお互いの生活スタイルやペースに慣れさせるために、週末だけ会うところから始めるという形が広まったそうです。

 

近年では共働きが増えた影響で、キャリア志向の自立心がある女性が結婚する際にも週末婚が選ばれています。

 

通い婚

お泊りの準備
通い婚とは、夫または妻が好きな時に相手の家に行き、その日ないしは数日一緒に過ごすといったスタイルです。
これまでどおりお互いの生活スタイルを維持しつつ、二人の生活ペースを築き上げていくことができます。

 

近年は晩婚化が進み、既に自分の生活スタイルが出来上がっているカップルが増えました。
そんななかでいきなり同居をスタートすると、お互いに気を使ったり、今まで見えなかった嫌な部分を目の当たりにしたりして疲れてしまいます。

 

自分の時間を維持しつつ、好きな時に夫婦で過ごしたい人に選ばれています。

 

 

週末婚・通い婚のメリットとデメリット

週末婚・通い婚のメリットは、自分のペースを乱されずに生活できることや、相手との距離が近すぎないため恋人のような感覚でいられるということです。

 

反対にデメリットは、二人分の家賃と生活費が必要になるためお金がかかることと、お互いに距離感を感じてしまうことです。

 

また、子供ができた時にどのように暮らすかという問題もあります。
女性は妊娠、出産によりホルモンバランスが乱れるため、夫のサポートが必要になるでしょう。

 

子供が小さいうちは長時間目を離すことができませんし、自分が留守の間に子供の世話をする人がいないのであれば、一緒に外出しなければなりません。

 

このようなことから、出産を予定している夫婦は、子供ができるまでの期間限定で週末婚・通い婚をするというのが良いかもしれません。

 

共生婚

ルームメイトの男女
共生婚とは、結婚後に男女の関係ではなく「ルームメイト」のように生活するスタイルです。
共生婚の場合、それぞれの個室があって食事も別々にとり、基本的に自分のことは自分でします。

 

共生婚は、「既婚者」という事実が欲しい人に選ばれています。

 

日本では「所帯をもって一人前」という考えが根強いため、親を安心させるためにも早く結婚したいと考える人が少なからずいらっしゃいます。
このような人が、結婚しているという事実によって安心感を得たいという気持ちで共生婚を選択するのです。

 

共生婚のメリットとデメリット

共生婚のメリットは、「既婚者」という肩書を得ながら、独身のような自由な生活を送ることができることです。

 

共生婚はお互いに恋愛感情がないため、お互いの生活に干渉しません。
また、同居することにより、家賃や生活費は折半できるため金銭的なメリットもあります。

 

デメリットは、もしどちらかに恋愛感情が芽生えた場合に、大きなトラブルが発生する可能性があるということです。

 

こうなると、相手の交友関係や帰宅時間に口を出したり、束縛をしてしまったりするかもしれません。
また、共生婚の相手以外に好きな人ができた場合も、同居の解消などのトラブルが発生することが予測されます。

 

さらに、遺産相続の問題もあります。
法律上は夫婦であるため、遺産は配偶者に相続されますが、これを良しとしないのであれば予めどのように遺すかを話し合っておく必要があります。

 

このように、完全に割り切って結婚できる2人でなければ、共生婚を継続することは難しいでしょう。

 

その他の夫婦のあり方はこちら

 

それぞれに合った結婚スタイルを選ぼう

2組のスリッパ
必ずしも夫婦が一緒に暮らさなければならないということはありません。
相手とよく話し合い、それぞれに合ったスタイルで結婚生活を送ればよいのです。

 

各スタイルのメリットやデメリットをしっかりと把握し、今後起こり得るトラブルに備え、予めよく話し合っておくと良いでしょう。